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| 地球温暖化による気候変動で、すでに多くの人々が苦しんでいる。将来へと続くその計り知れないスケールの危機は、現在ニュースをにぎわせているような金融危機など足元にも及ばない恐ろしいものだ。私たちは、気候変動で何が起こるのかを知っているし、それを防ぐすべも持っているが、ようやく人々の間にまん延する問題意識の低さに向き合い始めたばかりだ。 気候変動で最も影響を受けるのは、貧しい人々や社会から疎外された人々である。豊かな国々は、これまで多くの温室効果ガスを排出し、今日の問題の原因をつくってきた。だが、その責任に対する先進国の政府と企業の認識は不十分である。先進国側は、いまだに実効性の乏しい解決策を擁護する一方で、温暖化防止という錦の御旗の下に、開発途上国が貧困から抜け出す発展という道(先進国が歩き、その後に続くよう彼らに促した道)の前に立ちはだかっている。 私たちに実際突きつけられているのは、南の国々の人々の暮らしを向上させながら、温暖化ガス排出量を劇的に削減しなければならないという課題である。言うまでもなく、これは現在山積する問題の中でも最大の難問だ。その課題はどうやったら乗り越えられるのか? 私たちに残された手段は何なのか? 今月は、今日高まっているクライメート・ジャスティス(気候の公平性)の運動にそのヒントを求め、現実的で有効な方策を探る。 |
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| ● NI No.419 目次 ●
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【Special Feature】 クリーン・スタート ─ より公平なグローバル経済の構築へ 27 新しい、グリーンで民主的な取引 金融、社会、環境の危機がいかにして衝突したのか。そこから生じる危険とチャンスについて、スーザン・ジョージとウォールデン・ベローが議論する。 29 開発途上国の金融危機 今のところ、金融危機で大きな影響を受けているのは先進国であるが、それが途上国に及ぶのも時間の問題である。 31 世界のニュース 採掘企業との闘い(シエラレオネ)/動物工場での動物の待遇(アニマル・ライツ)/カザフスタンの被爆者(核兵器)/チャベスの銀行(経済)/ほか 32 ビッグバッドワールド(風刺漫画) ホッキョクグマの壊れやすい希望。 34 南の国からの一コマ ブラジルの先住民族のボディーペインティング。 35 ワールドビーターズ 米国のコロンビア大学の法科大学院を卒業したグルジアのミヘイル・サーカシヴィリ大統領は、権力に酔いしれた政治家の典型である。グルジアを民主化に導くと期待されたサーカシヴィリだったが、それは期待はずれに終わり、外交面では米国への盲従によって地域外交で苦しいかじ取りを強いられている。 36 社会を揺さぶる人々 領海のすき間を利用し、国際法をたてにして、ガザの封鎖をぼろぼろの漁船で突破したジェフ・ハーパーに、イスラエル─パレスチナ問題の今後について聞いた。 38 NI ジャンボ・プライズ・クロスワード 39 ミクスト・メディア 本・映画・音楽の紹介 42 エッセー:コンクリートの夢 インドでは、貧困層に対する風当たりがかつてないほど強くなっている。中流層は貧困層をなまけものという目で見て差別し、行政や都市計画担当者は、地方の極貧を逃れて都市に流入してきたスラムの住人を避難民というよりは不法滞在者や違法占拠者という目で見て、都市を「浄化」したいと考えている。 44 世界の国のプロフィール:ベラルーシ | |
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