2007年7月号


パーマカルチャーを探し求めて
In search of Permaculture

 

地球温暖化から海洋汚染まで、環境に対する人々の意識はこれまでにないほど高まり、かつてはビジネスにならないといわれていた環境も注目を集め、ビジネスとして成り立つようになった。また、ロハスやスローなど、目新しいと思える生活スタイルも流行となっている。しかし、環境ビジネスが増えたからといって環境問題が根本的に解決するわけではない。さらには、環境や食糧供給への脅威となり始めているバイオ燃料のように、新たな問題も発生している。この種の問題の原因には、これらの流行やビジネスが、本当の意味での倫理観に欠け、視野の狭い見方にとらわれていることが挙げられる。

今月のNIでは、そんな今風の熱狂と狭いものの見方をよそに、パーマカルチャーという持続可能な未来のための前向きな選択肢についてじっくりと考えてみる。パーマカルチャーとは、熱心な環境保護主義者の庭いじりや非現実的な生活を強いるものではない。それは、自然と一体となって平和を築きあげる方法で、問題解決をテクノロジー任せにする考え方を破棄し、「理にかなったデザイン」を通して新鮮な地球の恵みを得ようとするものである。今月号の編集長であるデビッド・ランソムが、二酸化炭素をまき散らす飛行機の使用を避けて英国でおとなしくしながら、醜く不公正で持続不可能な消費パターンの再構成を目指す取り組みを行う人々の活動と思いを英国各地から紹介する。

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● NI No.402 目次 ●


(本文は英語です)


*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。

2 読者の声

4 初めて知ったパーマカルチャー<NIJ>
  Edible Earth

パーマカルチャーとは一体何なのか? 今月の編集長デビッド・ランソムが、英国での入門コースを実際に受講して、新体験にとまどいを覚えながらも基本的な考え方とその様子を紹介する。

5 パーマカルチャーの3つの倫理観<NIJ>
  The ethical heart of permaculture

パーマカルチャーはなぜ始まったのか? 人々はなぜそれを実践しているのか? その理由は、パーマカルチャーの精神である、地球への配慮、人への配慮、公正な分配という3つの倫理観に集約されている。


7 私のパーマカルチャー:オフィスと住まいとその周り<NIJ>

  The problem is the solution
入門コースを実際に受講したデビッド・ランソムが、職場と自宅でその実践について考える。

10 タスマニア発の考え方<NIJ>
  Tasmanian roots

パーマカルチャーの理論を体系的にまとめた2人の創始者、ビル・モリソンとデビット・ホルムグレン。彼らがたどった軌跡と、パーマカルチャーの発展について紹介する。

12 英国の都市と町での取り組みを見る
  No-dig for victory

ブリストルとロンドンで、市民農園活動や生活スタイルの変革に取り組む人々を訪ねた。

14 農場から野生地まで
  Barns to beacons

ゾーン3と4の例は、ドーセットとブレコン・ビーコンズ(ウェールズ)から、自然と土地の恵みに頼って心満たされた生活を送る協同組合と女性の暮らしを紹介する。

16 やってみよう!パーマカルチャー10のアイデア<NIJ>
  10 DIY permaculture ideas

本に書いてある理論すべてを実践しなければパーマカルチャーではない、というわけではない。身の回りで比較的簡単にできる、パーマカルチャーの精神に沿ったアイデアを見てみよう。

18 世界各地に見るパーマカルチャー事情<オンラインリポートに掲載>
  Global common sense

パーマカルチャーと呼ばれていなくても、その考え方に近い暮らし方や農法は、世界各地で昔から行われている。北米、ネパール、キューバ、インド、パレスチナ、ジンバブエなどの国から、その実践と現状を紹介する。

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20 永続的な暮らしの方法
  Permanent culture

パーマカルチャーという言葉を意識していなくても、それに近い暮らし方を求める人々が徐々に増えている。かつてのヒッピーやビートニク(ビート族)と違い、一般的な幅広い層を対象にこの傾向は今後も続くだろう。

20 アクション
  Action

パーマカルチャーに関する書籍や活動団体の紹介。


【Special Feature】

21 イスラム批判をめぐる議論
  The Islamophobia debate

イスラムへの批判が、正当なものだと判断されるのはどんな場合なのだろうか。また、どんな場合は偏見に満ちていると判断されるのだろうか。2007年5月号のNI掲載記事に対して、読者のAmatullah Matthewsから抗議の手紙が送られてきた。その一方でPeter Tatchellは、原理主義に対する批判が封じ込められていると主張する。そんな中Sharif GemieとPatricia Clarkeは、単なる非難の応酬となっている現状を超え、議論をするための新たな提案を説明する。

25 世界のニュース <NIJとメルマガで一部を掲載/配信>
製薬企業と特許(企業権力)/米軍が駐留する我がふるさとの島へ(チャゴス諸島)/南の国々のための銀行(ラテンアメリカ)/アフリカに現れたグアンタナモの収容所(エチオピア)/プロダクトRED:何のためのキャンペーン?(消費主義)/ほか

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28 ビッグバッドワールド(風刺漫画)<NIJ>
観光産業が目指す最後のフロンティア

29 ワールド・ビーターズ
軍が権力を握る現状を維持するため、パキスタンの政治を陰から操り暗躍する機関、統合情報局(ISI)について。

30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

32 南の国からの一コマ
イスラエル軍の催涙弾から逃れようとガスマスクをして自転車で逃げるラマラ・パレスチナの少年。

33 クタマで考える
西洋のメディアが、ジンバブエのムガベ大統領が変わったと考える理由は何なのか? ムガベは本当に変わったのか? それともやはり昔のままなのだろうか?

34 エッセー:ベネズエラの石油資源外交
反米、反新自由主義で有名なベネズエラのウゴ・チャベス大統領は、その信念と石油資源をバックに、多くのラテンアメリカ諸国を味方につけ、中国、ベトナム、イランなどとも近い関係にある。その石油資源外交について。

36 世界の国のプロフィール ― ブルンジ<NIJ>


 

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NIジャパン No.90目次

(本文は日本語です)

 

1 イントロダクション ― 新しくて古いパーマカルチャー

2 初めて知ったパーマカルチャー (NI p4-5の翻訳)

最終的に何かをつかめればと期待したデビッド・ランソムが、パーマカルチャー入門コースを受講した。彼は、頭の中の混乱を乗り越えて、実践に向けてすっかりその気になったようだ。

 ロンドン北部にあるアーセナル[訳注:英国のサッカーチーム]の本拠地エミレーツスタジアムから坂を上ると、そこがホーンジーライズと呼ばれる場所だ。この狭苦しい都心では、一番古い物と言っても赤レンガのテラスハウスぐらいしかない。私は一軒の家の前を行ったり来たりしながら、もう一度番地を確かめた。しかしノックするのをためらい、大声で呼びかけた。「パーマカルチャー[訳注1]コースの会場はこちらですか?」ここが農作物を作る場所とは全く思えなかったからだ。
 何しろ私がこれまでに読んだわずかなパーマカルチャーに関する本には、食料との関連性ばかりが書かれていた。現在私たちが消費する再生不可能なエネルギーの3分の1が、食料生産に費やされている。富裕国では、食料の約3分の1が食べられずに捨てられている。世界では、おそらく3分の1あまりの人々が、食べ物をいつ口にできるかわからないという状況に置かれている。何にもまして重要な問題のひとつが、食料なのである。
 しかし、ホーンジーライズの人々にどんなにすばらしい意志があったとしても、エミレーツスタジアムを農地にでもしない限り、この場所でたくさんの農作物を作り、世界に貢献できるわけでもない。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

7 パーマカルチャーの3つの倫理観 (NI p6の翻訳)

パーマカルチャーというデザインシステムは、社会に変化をもたらすことができる。マディー・ハーランドはそう訴える。

 パーマカルチャーデザインの基本とは、絶え間ない自然の仕組みを観察すること、シンプルでありながらも効果的な原理を確立すること、そしてこれらのことを用いて、デザイン対象に選んだものに自然を再現することである。菜園や農地から、建物、森林、コミュニティー、ビジネス、そして町や国でさえもその対象となり得る。本質的にパーマカルチャーとは、個々の要素の間に有益な関係をつくり上げるものである。それをどう応用していくかは、私たちの想像力にかかっている。ただし、パーマカルチャーには基本原則があり、それを成す3 つの倫理観は、人々を刺激するパーマカルチャーの魂である。その倫理観を最初に聞いた時には、それはしごく当然のことと感じるかもしれない。しかし、倫理観が組み合わさってデザインに組み込まれると、社会変革への急進的な能力を持つようになるのである。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

10 私のパーマカルチャー:オフィスと住まいとその周り (NI p7-9の翻訳)

18 タスマニア発の考え方 (NI p10-11の翻訳)

24 やってみよう!パーマカルチャー10のアイデア (NI p16-17の翻訳)

30 コンタクトポインツ
今月のトピックをもっと深く知りたい、何か行動したいという人のための日本の情報源。

32 世界の国のプロフィール ―― ブルンジ (NI p36の翻訳)

36 世界のニュース (NI p25-28からの翻訳)
●プロダクトRED:何のためのキャンペーン?
●ビッグバッドワールド(風刺漫画)


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