2007年6月号


ダルフールを見捨てるな
DARFUR ─ Don’t look away

 

ダルフール紛争がぼっ発してから4年が過ぎた。この紛争はスーダン西部の人々にものすごい苦しみをもたらしている。ルワンダでの悲劇の後、世界は「繰り返すまい」と言ったが、国連、欧米政府、アラブ連盟、アフリカ連合は傍観し、その間にもスーダン政府は自国民の民族浄化を進める。20万人が死亡し、200万人が家を追われ、その数は今なお増え続けている。

国際社会はなぜまひしたように動かないのか? 今月のNIでは、「世界最悪の人道上の危機」の光景の裏側にある無慈悲で厳しい政治状況について取り上げる。現在紛争が近隣諸国に広がりつつある中で、ダルフールの人々を助けるために何ができるのだろうか。

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● NI No.401 目次 ●


(本文は英語です)


*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。

2 読者の声

4 ダルフールの戦争と平和<NIJ>
  Sick of promises
現在地球で最も危険な場所のひとつと言われるようになってしまったダルフール。そこではどんなことが起きていて、国際社会は何をしている、または何を怠っているのだろうか。ケニアの難民キャンプを訪問し、逃れてきたダルフールの人々の話を聞きながら、現状と今後について考える。

8 ダルフール ― その事実と経過<NIJ>
  Darfur - Facts and timeline
2003年から今日まで、ダルフールはどんな犠牲を払い、国際社会やスーダン政府は何をしてきたのだろうか。

10 レイプという武器<NIJ>
  War against women
これまでも幾度となく戦争で使われてきたレイプ(強姦)という武器は、ダルフールでも女性たちを恐怖に陥れ、その悲惨な実態と被害者の苦しみは計り知れないものがある。だが、強姦を武器にする思想の裏には、平時の社会における女性への偏見が潜んでいた。

13 サラーム・ダルフール
  Salaam Darfur
ダルフールに対するアラブ社会の静けさと二重基準について。

14 アフリカの苦悩と団結<NIJ>
  An African struggle
機能不全に陥った国連、及び腰のアフリカ連合(AU)、見て見ぬふりをするその他大勢の国々……。そんな中多くの人間がダルフールで殺されているが、その情報はなかなか外に伝わってこなかった。このような状況を憂慮した人々によって、市民社会のキャンペーンネットワーク「ダルフール・コンソーシアム」がつくられ、アフリカ内外の市民社会を巻き込みながらこの行き詰まった状況を変えていった。

16 ダルフール小史
  Darfur: a history
定着農業を営んでいたアフリカ人の地域に、遊牧民のアラブ人がやって来たのは14世紀だった。水などの不足する天然資源をめぐる対立は当時から見られたが、それはお互いのリーダーたちの交渉によって穏便に解決されていた。だが、そんな時代もあったこの土地が、いつの間に血塗られた土地に変わってしまったのだろうか。

18 石油開発とつくられた紛争<NIJ>
  Over a barrel
国際社会からの圧力や、NGO など市民社会からの強い声にも耳を貸さず、スーダン政府は蛮行を続けている。彼らはなぜその行いを改めようとしないのか? また、外部の圧力からどうやって身を守っているのだろうか?

20 ダルフールのためのアクション<オンラインリポートに掲載>
  Don't ignore Darfur - Take action
ダルフールを守るための取り組みが国際的に広がっている。私たちにできることは何か。

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【Special Feature】

21 もうひとつの世界を目指して
  
What next?
現在の世界情勢のトレンドが続く限り、今後30年の世界の見通しは明るいようには思えない。これは、新しい世紀を迎えた時、ダグ・ハマーショルド財団を中心に世界中の活動家と研究者が議論を重ねて出した結論である。しかし、もしも現行トレンドへの反逆者たちがその取り組みを成功に導いたとしたらどうなるだろうか? パット・ムーニーが、その可能性についていくつかのシナリオを報告書としてまとめた。

*この報告書の全文は、ダグ・ハマーショルド財団のウェブサイトから閲覧が可能です。
www.dhf.uu.se/whatnext/


25 世界のニュース <NIJとメルマガで一部を掲載/配信>
ネオコンの歴史認識(ネオコン)/ライバル企業への刺客(ソロモン諸島)/パレスチナのレズビアン団体(セクシャルマイノリティー)/超大型豪華客船の憂鬱(観光)/立ち上がるグリーンな米国人(気候変動)/ほか

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28 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
過激主義が広まるのはなぜ?

29 社会を揺さぶる人々
イラン女性に差別的な法律の変更を求めた署名活動「Million Signatures Campaign」(2007年3月号の「戸別訪問から見えてきたこと Signed with an X」を参照)の主催者として、Mahboubeh Hossein Zadehが4月2日に逮捕された。彼女とともに活動していた人々も逮捕されたが、彼女ほか数名以外は釈放された。ここに取り上げるのは、いまだに獄中に捕らえられている彼女からの公開書簡である。

30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

32 南の国からの一コマ
かつてはダイヤモンド採掘でにぎわったコルマンスコップ。現在はナミビアの砂漠に埋もれるゴーストタウンのひとつである。

33 アブダビで考える
農村から都市への人口流入とともに進む都市化と町の個性喪失について。

34 エッセー:グローバル市場の神話
貧困と人間開発の唯一の処方箋として、自由市場がしばしば登場することがある。しかしその実態は、非効率的で人間の営みを破壊するものである。

36 世界の国のプロフィール ― アンティグア・バーブーダ<NIJ>


 

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NIジャパン No.89目次

(本文は日本語です)

 

 

1 イントロダクション ― スーダンレッド

2 ダルフールの戦争と平和 (NI p4-7の翻訳)

国連はそれを「世界最悪の人道的危機」と呼ぶ。しかし、ダルフールでの暴力は何が原因となっているのだろうか? そして国際社会は、なぜそれを止めようとしないのか。ジェス・ワースがその答えを探る。

 「私たちは何の罪も犯していないのに、たくさんの人々が殺されてしまいました」。マリアン・ハッサン・アダムは途方に暮れた様子だった。ここはケニア北部のカクマにある難民キャンプ。私たちは泥でできたみすぼらしい小屋に座っている。ここにいる1,000人のダルフール人のコミュニティーに、どんなことが
どうして起きたのかを聞きに来た。しかし、彼ら自身も起きたことを理解するのにいまだに苦しんでいる。
 やけどしそうに熱く、濃く、甘く、風味の良いスパイスのきいたコーヒーを飲みながら、私はマリアンの痛ましい話に耳をかたむけた。「私たちは多くのアラブ人たちと知り合いでした。彼らも私たちと同じ人間だと思っていました。なのに突然彼らは私たちを殺し始めました。村を襲ってきたんです。私は政府の爆撃を受けました。私の頭の中には、その時の爆弾の破片がまだ残ったままなんです」
 「そして馬に乗った男たちがやってきて、生き残っている村人たちを刺して回りました。彼らは男たちを捕まえて殺しました。私の夫はどこかへ連れて行かれてしまいました。彼に何が起こったのかは分かりません。馬に乗った男たちはすべての少年を両親のもとから連れ去り、殺しました。私の赤ちゃんは男の子ですが、私の目の前で火の中に投げ込まれました。年上の娘は男の子と間違われ、まるでニワトリの首をひねるようにして殺されてしまいました。中には井戸に投げ込まれた子どももいました」

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

11 ダルフール ― その事実と経過 (NI p8-9の翻訳)

16 レイプという武器 (NI p10-12の翻訳)

ダルフールでは多数の女性がレイプ(強姦)されているが、最後まで苦しむのは結局女性たちである。フェムケ・ファン・ツァヤルが女性たちに話を聞いた。

 最近建てた家族の小屋にヌラはおとなしく座っていた。竹のフェンスに寄りかかり、沈黙を保っていた。ここは南スーダンの乾燥した平原の真ん中にある小さな町ドマ。15歳になるヌラはここに来たばかりだが、外に出ることを拒み続けて2日が過ぎた。
 彼女の兄が話す。「おととい私たちは一緒に村に戻りました」。彼はかなたの山の方を指さした。「先週村から逃げ出さなければならなかった時、庭に埋めておいたお金の入った箱を掘り出す時間がありませんでした。なので今回はそれを取りに帰ったのです」
 その途中で彼らはマシンガンを持った恐ろしい男たちに遭遇した。それは馬に乗ったアラブ系の男たちだが、彼はあえてジャンジャウィードという言葉は口にしなかった。その男たちは、住民が避難して無人になった近くの村まで2人を連れて行くと、まずは兄を銃で殴りつけた。そして次は妹だった。「男たちは妹を近くの空き家に引きずっていきました。何が起こっているかは見えませんでしたが、妹の叫び声が聞こえてきました。しかし私は何もできませんでした。ここへ戻ってくる途中、ヌラはずっと泣いていました」

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

21 アフリカの苦悩と団結 (NI p14-15の翻訳)

26 石油開発とつくられた紛争 (NI p18-19の翻訳)

31 コンタクトポインツ
今月のトピックをもっと深く知りたい、何か行動したいという人のための日本の情報源。

32 世界の国のプロフィール ― アンティグア・バーブーダ (NI p36の翻訳)

36 世界のニュース (NI p26-28からの翻訳)
・立ち上がるグリーンな米国人(気候変動)
・ビッグバッドワールド(風刺漫画)


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