2007年5月号


成果が見える南の国のアイデアと取り組み
Daring to dream ─ Inspiration from the Majority World

 

400号を迎える今回のNIは、マジョリティーワールド(南の国々)からのアイデアと積極的な活動の事例を幅広く取り上げる。より良い未来を築くための活動、挫折と停滞のさなかでも希望を生き生きと保ち続ける努力……私たちが待っていたのは、そんな取り組みをする人々の現在の声を聞くことである。

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● NI No.400 目次 ●


(本文は英語です)


*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。

2 読者の声

4 大胆な夢を現実に <NIJ>
  Daring to dream

あきらめずに希望を抱きながら必死に生き、闘う人々の姿から、あなたは何を感じとるだろうか。

7 仕返し<NIJ>
 Revenge
和解のための仕返しとは。

8 文化と規律でギャングに挑む
 Culture invaders
麻薬と銃と犯罪が支配するリオデジャネイロで、音楽を武器にアフロレゲエが秩序回復の一翼を担っている。

9 南アフリカの村落女性運動の軌跡<ウェブサイトに掲載中>
 Power surge
女性の自立と権利擁護を進める南アフリカの村落女性運動(RWM)。今では500以上の住民組織が加わり、アフリカ中の団体とも協力を始めた。その活動と成果を創設者が語る。
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10 頓挫するグローバル化
 Sand in the Wheels
混迷を深める世界で成果を上げることができない世界銀行や世界貿易機関(WTO)に対して鋭い批判を繰り出すウォルデン・ベローが問う、グローバル化の行方。

11 地産地消の環境を守れ<NIJ>
 Deep green
換金作物・単一作物の裁培へと小規模農家に圧カをかける企業と市場。そのカにあらがい、自分たちと地元のために環境に配慮した農業を行うブラジルの小規模農民運動について。

12 怒りの法延
 Trial by fire
性同一性障害のウガンダ人が、政府に対して歴史的な裁判を起こした。

12 道義心に従って
 Acts of conscience
自身がHIVに感染しているにもかかわらず、抗レトロウイルス治療を拒否する南アフリカの活動家の理由と信念。

13 私の中の多様な私<NIJ>
 The indivisible I
インドにはインドのセクシャリティの見方があると主張するインドの「ホモ」の活動家の意見とは。

14 地下活動で原理主義と闘う<NIJ>
 Secret service
アフガニスタンの原理主義との30年にわたる困難な闘いで、数々の成果を収めてきた女性革命協会(RAWA)の活動について。

15 軍事政権に挑戦する教育と人権活動家<NIJ>
 Learning for life
ビルマの政治・社会的な変革への一翼を担うシャン族の若者たちを教育し、軍事政権に対してはその蛮行を暴き追究する若き人権活動家の軌跡。

16 監視の目
 Watchful eyes
インドの腐敗をあぶり出す、連帯による草の根監査とは。

16 社会を映し出すドキュメンタリー映画<NIJ>
 Screen lives
インドでは、ボリウッドという華やかで騒々しいファンタジー映画から、静かに現実を見つめるドキュメンタリー映画に目を移す人が増えてきている。

17 社会変革を担うラジオ・リスニング・クラブ<NIJ>
 Pump up the volume
草の根の議論を政治家などにぶつけて反応を引き出し、問題解決の糸ロにするラジオプログラムが成果をあげているアフリカの例を見る。

18 ラテンアメリカを包む新たな空気
 Continental shift
今ラテンアメリカには新たな風が吹き、左派の勢いが強まっている。その現状をアルゼンチンの政治学者が分析する。

20 オアハカ州先住民からの真剣な抵抗の声明<NIJ>
 The diverse, the multiple, the different
激しい弾圧に非暴力で挑むオアハカ(メキシコ)の先住民の主張に耳をかたむけてみよう。



【Special Feature】

21 40年でもうたくさんだ<NIJ>
 40 years is enough
イスラエル―パレスチナ問題に対する世界の見方はどこが問違っているのだろうか。

22 物理的、そして精神的な占領
 Occupation and the mind
40年に及ぶイスラエルの占領によって、パレスチナ人の精神は差し迫った状態に追い込まれている。

24 イスラエルへのボイコット運動
 Boycott Israel
イスラエルの占領に抗議したボイコット運動は、2001年から世界的な広がりを見せてきた。その変遷と将来について。

26 パレスチナのためのアクションを<NIJ>
 Action on Palestine
イスラエル―パレスチナ問題に関して行動を起こすための情報源。


27 世界のニュース <NIJとメルマガに一部掲載>
グアテマラのどたばた(人権)/モーリタニアの自由で公正な選挙(アフリカ)/ヒマラヤのシェルパの現状(観光産業)/水の自由化(民営化)/ほか

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30 ビッグバッドワールド(風刺漫画)
鳥もなげく住環境の悪化。

31 ワールドビーターズ
選挙キャンペーンに長くかかわり、現在は米国大統領の次席補佐官を務めるカール・ローブ。報復のためにCIAエージェントの身元をリークするなど、その汚い情報戦術は今も昔も変わらないようだ。

32 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

34 グジュラーンワーラで考える
2007年2月にパンジャブ州(パキスタン)の女性の社会福祉局長を公衆の面前で殺害した男は、その動機を良いイスラム教徒の務めであるとうそぶいた。女性は家の中にいるべきであると主張するその男は、それまでに数十人の売春婦をふしだらであるとして死傷させていた。

36 世界の国のプロフィール ― コンゴ民主共和国<NIJ>


 

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NIジャパン No.88目次

(本文は日本語です)

 

 

1 イントロダクション ― 必要なのは希望

2 大胆な夢を現実に (NI p4-6の翻訳)

懸命に働き、日々生活し、未来を信じる希望に満ちあふれた人々との出会いを通して、ディンヤル・ゴドレジは何を学んだのだろうか。

 プロモーション用パンフレットのしわを伸ばして砂の上に置き、改めて見てみるととまどいを覚える。光沢のある紙に印刷された写真には、緑がかった青く透明な海、砂糖のようにきらめく砂浜と緑鮮やかな木々が写っており、この世のものとは思えない世界に見る者をいざなう。そのパンフレットから顔を上げると、目の前には実際に同じ光景が広がっている。ただパンフレットの写真と違うのは、現実の世界にはカラヨ村が存在していることだ。
 木々に囲まれた居心地の良さそうなその村はここにある。こざっぱりとした小屋と家々が並び、村唯一の道路はにぎやかで、家畜がうろつき村人たちも忙しそうに行き来している。
 そんな細かい部分を指摘しておくことも重要である。この地域にゴルフコースとリゾート用の港(マリーナ)を開発しようともくろむ企業、マニラ南岸開発(Manila Southcoast Development Corporation)とフィル不動産(Fil-Estate)にしてみれば、ここには人が住んでいないように見せておいた方が何かと都合が良い。ただし、写真は簡単に偽造できるが、人間はそう簡単に扱えるわけではない。
 カラヨは、この開発によって脅かされているハシエンダ・ロオーク地区にある4つの村のうちのひとつだ。フィリピンでは普通のことだが、土地の所有権に関する詐欺行為やよくある政府の汚職も絡み、この開発計画の背景は複雑である。この国では、国中で多額の金が動いてコミュニティーを崩壊させ、その後にはショッピングセンターや観光開発が進出してくる。
 カラヨを訪れた私は、村人たちの独創的な抵抗方法に驚いた。外部との関係を絶って内にこもるのではなく、外部から人が来るのを歓迎していたのだ。例えば、若い活動家のグループがやって来て、地域の子どもたちのために芸術のワークショップを準備していた。フィリピン大学の学生が、「地域コミュニティーにどっぷりつかる」体験ツアーでこの村に滞在していた。また、女装した若いゲイの活動家ララは、村の看板娘としてすでに数カ月この村に住み、村の若者や子どもたちに演劇のワークショップを行っていた。彼は村の人気者で、特に子どもやおばあさんに好かれており、彼の行くところはどこでも人が集まってきた。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

9 地下活動で原理主義と闘う (NI p14の翻訳)

 アフガニスタン女性革命協会(Revolutionary Association of the Women of Afghanistan : RAWA)は、今年創設から30年を迎えた。30年という長きにわたって、RAWAは地下に潜伏して活動を行ってきた。最初はソビエトが占領していた時代だった。次にやってきたのがタリバンの過酷な支配。そして現在は、欧米が支援するハミド・カルザイ政権下で、タリバンの軍閥[訳注:軍事力を背景に地方を実質的に支配している勢力]が支配する時代になった。軍閥指導者は、合法的に議員として地位を与えられるよりも、むしろその血塗られた犯罪の行いによって処罰された方がいい。RAWAはそう考える。もしもこのような不快な真実を、そんなたちの悪い権力に向かって述べようとするなら、それなりの覚悟が必要だ。
 「RAWAの女性たちは、他の国ではほとんど見られないような危険に直面しています」。アフガニスタン人の活動家サハル・サバは語る。「私たちは毎日のように危険な目に遭い、私たちの家族も同じ状況にあります。殺害予告、投獄、拉致。さらには酸性の薬品を顔にかけられることさえあります」

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

12 仕返し (NI p7の翻訳)

14 地産地消の環境を守れ (NI p11からの翻訳)

16 私の中の多様な私 (NI p13からの翻訳)

18 社会を映し出すドキュメンタリー映画 (NI p16からの翻訳)

 「インドでは、映画が人々をひとつに結びつける」。マドゥライの小さなスタジオで、最新のドキュメンタリー映画を編集中の映画監督で活動家でもあるアムンダン・RPはこう語った。インドの映画の入場料の平均は0.2ドルで、ほとんどの人々は世界最大の映画産業ボリウッド[訳注1]の作品を見ることができる。しかしインドの映画ファンの間で人気が高いのは、派手なボリウッド映画で、カースト、貧困、劣悪な労働状況などをテーマに取り組むドキュメンタリーの人気はその足下にも及ばない。
 だが時代は変わった。アムンダン・RP、ビジュ・トッポ、メグナス、ソニア・ジャブバール、ガルジ・センなど、想像力に富んだ監督の迫りくる巧みな作品が新しい映画ファンの目にとまるにつれ、面白みの少なかったプロパガンダのような初期のドキュメンタリー映画は消えつつある。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

20 社会変革を担うラジオ・リスニング・クラブ (NI p17の翻訳)

 それはどれほど奇妙なつながりなのだろうか? ほとんど誰も気にかけていない貧しい村のコミュニティーを例に考えてみる。そこでクラブを立ち上げ、基本的なラジオ番組の制作技術に関する予備知識を与える。議論の司会をするための研修を行い、彼らが懸念する問題を議論してもらう。次に、その議論を録音したテープを、クラブの懸念を放送することを承諾してくれた国営ラジオのプロデューサーに送る。プロデューサーは、例えば国会議員など、何かしらの対応のきっかけをつくれる人々にそのテープを聞かせ、彼らの反応を録音する。この2つのテープを編集し、国営ラジオのネットワークとコミュニティーラジオチャンネルで放送する。両輪はきしみながら回り、問題への取り組みがゆっくりと始まる。
 ありそうもない話だと思うかもしれないが、農村でのこの種のラジオ・リスニング・クラブ(単に聞くだけではないが)は、ザンビア、マラウイ、ナミビアでは現実に行われている。そしてこの取り組みは、好ましい変化をもたらした。
 10年前に始まったこの活動は、もともとは村の女性たちの声を届けるためのものだったが、現在では若者と男性のリスニング・クラブも存在する。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

22 軍事政権に挑戦する教育と人権活動家 (NI p15の翻訳)

25 オアハカ州先住民からの真剣な抵抗の声明 (NI p20の翻訳)


【Special Feature】

28 40年でもうたくさんだ (NI p21の翻訳)

30 パレスチナのためのアクションを (NI p26の翻訳)



32 世界の国のプロフィール ― コンゴ民主共和国(NI p36の翻訳)

36 世界のニュース 
・モーリタニアの自由で公正な選挙(アフリカ) (NI p28からの翻訳)
・ビッグバッドワールド(風刺漫画) (NI p30からの翻訳)

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