2006年6月号

ベネズエラで進む革命とは
The Venezuelan Revolution

 

日本のメディアではあまり取り上げられることのない国、ベネズエラ。野球を抜きにすれば、取り上げられたとしてもせいぜいウゴ・チャベス大統領の反米姿勢や石油に関する話題くらいである。ましてや、このユニークな国に7年以上にわたって押し寄せている著しい変化の波に関する報道はほとんど皆無である。しかし、この国に注目する人々は、その変化の様子に目を見張りながらもこの国の現状と方向性を案じ、いくつもの疑問を口にしている。「平和的な革命」には、明らかな矛盾がないだろうか?  「ボリバル主義」という言葉は、そもそも何を指すのだろうか?  経済学正統派とアメリカ帝国に対する反抗は成功しているのだろうか?  今月のNIでは、普通の人々が暮らす国の特異な現状について報告する。

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● NI No.390 目次 ●


(本文は英語です)


*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。


2 ベネズエラ革命の内側<NIJ>
ベネズエラで起きている民主的な変化とは。

4 シモン・ボリバルについて <NIJ>

5 小さな青い本
全国民が持っているという小さな青い本。そこにはベネズエラの憲法が収められている。その革新的な内容に触れてみよう。

6 保健医療を担うキューバ人たち <NIJ>
キューバ人医師たちの親切な行いにより、ベネズエラのスラムにも医療サービスが提供されるようになった。

8 貧富の間に横たわる石油 <NIJ>
「黒い呪い」と呼ばれる石油が膨大に眠るマラカイボを訪ねた。

10 融合する民間人と軍人 <NIJ紹介のみ>
文民社会における役割を与えられる軍人と、軍人のような役割を期待される民間人。ベネズエラで進む両者の融合とは。

⇒今月の記事を読むOnline Reportへ

12 ベネズエラ小史 <NIJ>
植民地時代の苦闘から今日のボリバル革命の広がりまで、時代のポイントを見る。

14 革命の主役は誰か
暴力ではなく、人々が状況を見て・感じて・理解して進む革命の中で、政府はどんな役割を担うのか。匿名を条件に政府関係者が語る革命のビジョン。

16 教育におけるボリバル主義
学校や識字教育でも色濃く反映されているボリバル主義。それは数々のプラス効果を生み出しているが、政治的影響は教育から排除すべきだという意見も聞かれる。

18 ベネズエラとボリバル革命― その事実 <NIJ>

20 スラムを訪ねて
カラカスの丘にあるスラムを訪ね、革命の主役とされる草の根の人々の現状を見ながら話を聞いた。

22 世界のニュース <NIJとメルマガに一部掲載>
米国のメッセージを広げるピンクの「iPod」(アフガニスタン)/グアンタナモのスターバックスをめぐる顧客とのやりとり(企業動向)/ブログオン アフリカ!(女性)/タジキスタン最後のユダヤ教礼拝堂の行方(宗教)/ほか

25 ワールドビーターズ
医学生からゲリラのリーダーになり、その後エチオピアのリーダーにまで上り詰めたメレス・ゼナウィ首相。その支配は厳しく、報道の自由は制限され、反対派には容赦しない。

26 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

28 南の国からの一コマ
地球温暖化や石油採掘など、さまざまな危険にさらされている北極野生生物保護区域から伝えたいこと。

29 エルサレムで考える
国民の関心を集めることなく終ったかつて無いほど退屈なイスラエルの選挙と欧米の平和への無関心。そして、中東の混乱は今も続く。

30 エッセイ ―― 昼夜を問わずよみがえる恐怖
ルワンダの虐殺を生き延びたJean Baptise Kayigambaが語る体験談。

32 ビッグバッドワールド
地球温暖化に対するベジタリアンからの警告。

33 社会を揺さぶる人々
だまされ、誘拐され、時には自分の両親に売られる。そうやってインドのムンバイに連れてこられ売春を強要される少女や女性たち。彼女らを救うべく元ジャーナリストが立ち上げたRescue Foundationは、今日も困難な救出活動に取り組んでいる。

34 読者の声

35 モーリシャスからの手紙
選挙の度に、立候補者の民族と宗教が審査を経て認定される。だが、そんなことが必要だと考える人は多くはない。

36 世界の国のプロフィール ―― モルディブ <NIJ>



 

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NIジャパン No.78目次

(本文は日本語です)

 

 イントロダクション ― 左派ラテンアメリカ諸国のけん引車

2 ベネズエラ革命の内側 (NI p2-4の翻訳)

 「トレードマーク」の赤いベレー帽とシャツといういでたちで、ウゴ・チャベスは自らの巨大な肖像画の下に立っている。そしてまんざら悪くない歌声で愛国的な歌を披露する。双眼鏡を手にしたと思えば聴衆を見回し、「なんと多くの人々が集まっていることか!」と独り言のようにつぶやき、驚いたようなそぶりを見せる。さらには、ベネズエラの女性詩人の詩を朗読し、スペイン支配からの独立を率いたシモン・ボリバルの貴重な文章も引用する。そしていつものように、「ミスター危険人物」や「ロバ」などとブッシュ大統領を非難し、北にある「悪の帝国」の侵略の脅威に対抗するための予備軍を、百万人のベネズエラ人を集めて結成しようと呼びかける。
 こうしたことが2時間続いた。気付いてみれば、カラカスの中心部に集まったおよそ50万人の「チャビスタ(チャベス支持派)」たちの頭上で突如夕暮れの太陽が傾いていく。「アンチ・チャビスタ(チャベス反対派)」たちが、パフォーマンスに長けたウゴ・チャベス大統領を根っからの煽動政治家だと考えるのもうなずける。アンチ・チャビスタは、この2006年2月4日の演説は、彼が大統領となった7年前ではなく、14年前に失敗に終った軍事クーデターを記念して行っているものだと言う。そしてチャベスは、ボリバル革命を始めたのは14年前だと主張している。
 その反面、アンチ・チャビスタがなかなか認めたがらないことがある。実はチャベスは、比較的クリーンな選挙で1998年12月から6回の勝利を収めているのだ。少なくともこれまでの基準で考えれば、彼ほど民主的に支持されている政治指導者は、世界を見渡してもほかには見当たらない。ベネズエラの刑務所が政治犯であふれているということはなく、人々は言いたいことを堂々と発言できる。それどころか、出版物でもテレビでも、チャベスに対する非難は盛んに行われている。国は貧困にあふれているものの、途方もない富も汚い手段でもうけた金でも、理由もなく取り上げられることはない。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

8 シモン・ボリバルについて (NI p4からの翻訳)

9 ベネズエラ小史 (NI p12-13の翻訳)

16 貧富の間に横たわる石油 (NI p8-9の翻訳)

 豊かに大地からあふれ出る石油で潤う金持ちと、そのおこぼれに頼りながら生きる貧しい人々。ここベネズエラでは、その間に何かはなはだしい誤りが横たわっている。少なくとも、ウゴ・チャベス大統領と彼の支持者たちはそう確信している。彼らの社会変革事業で重要視されているのは、政府予算の半分を支える石油産業である。しかしその一方でこの産業は、公益への配慮をすべて無視して土地をぞんざいに扱うという意識を持つようになった。
 石油産業がベネズエラの大地の下に眠る豊かな富を見つけたのは、科学の偉業や思いがけない幸運によってではない。それは、先住民の人々とスペインの植民地主義者たちのおかげだ。彼らは数百年もの間、マラカイボ湖のマングローブ林でわき上がっていたその黒い液体をすくい上げ、軟こうとして塗ったりろうそくとして使ったりしていたのだ。1914年に初めて石油会社がやってきて最初の油井を作ったとき、それは掘削しなくても噴き出してきた。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

20 ベネズエラとボリバル革命― その事実 (NI p18-19の翻訳)

26 保健医療を担うキューバ人たち (NI p6-7の翻訳)

30 融合する民間人と軍人 (NI p10-11の紹介)

31 コンタクトポインツ
今月のトピックをもっと深く知りたい、何か行動したいという人のための日本国内の情報源。

32 世界の国のプロフィール ―― モルディブ(NI p36の翻訳)

36 世界のニュース (NI p22-24からの翻訳)
・グアンタナモのスターバックスをめぐる顧客とのやりとり(企業動向)
・ブログオン アフリカ!(女性)
・タジキスタン最後のユダヤ教礼拝堂の行方(宗教)


 

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