2006年5月号

あるアフリカの村から〜20年の時のなかで
Two decades of change in an African Village

 

アフリカほど飢餓と紛争に見舞われている場所はないだろう。メインストリームのマスメディアがアフリカについて報道するのは、災厄が起きたときだけと言っても過言ではなく、人間くさい普通の生活のイメージが発信されることはほとんどない。しかしこの大陸では、身の丈にあった生活を静かに送り、できるだけ幸せな家族との暮らしを手に入れようと奮闘する人々が毎日を生きている。

今月のNIでは、今日でも昔ながらの生活が残る一方で、変化の波も押し寄せているアフリカのある村の20年の変化を通して、人々の営みとコミュニティーの発展について考える。そしてまた、私たちの持つメインストリームのマスメディアによって植えつけられてしまったアフリカのイメージについても問い直す。

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● NI No.389 目次 ●


(本文は英語です)


*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。


2 バック・トゥー・ザ・フューチャー<NIJ>
20年前に初めて訪れたブルキナファソの村。そこでアフリカの村と人にじかに触れて多くを学んだクリス・ブレイザー。10年前に続く3度目の訪問で、今回彼は何を感じたのか。

5 サブテンガ村の様子 <NIJ>
サブテンガ村の地図と写真。

6 最も知りたかったこと <NIJ>
果たして、20年前と比べて村の生活は向上しているのだろうか?

8 昔ながらの生活、変わる生活 <NIJ>
きびの脱穀からデビッド・ベッカムTシャツまで、新旧のもんのが入り交じった生活の様子。

10 変わる女性たちの生活
重労働の一つだった水くみから女性器切除まで、これまで当たり前だったことも変わってきた。その一方で、一夫多妻制は当分揺るぎそうもない。

13 妻4人に子ども19人 <NIJ>
一夫多妻制とは、実際どのようなものなのだろうか?

14 貧困によって奪われる教育機会
学校や新しい教室が作られ、初等教育を受ける環境は向上した。しかし多くの貧しい家庭にとって、子どもを中学校に送ることはいまだに簡単なことではない。

16 まさに命がけの妊娠と出産
妊産婦死亡率が出生1,000人に1人(日本は10万人に6.5人)と極めて高い割合のこの国で、ブレイザーも個人的な体験からそれを実感することとなった。

18 ブルキナファソ ― その事実 <NIJ>

18 村長と代理委員 <NIJ>
サブテンガ村の権力をめぐる静かな闘い。

19 再選を果たしたコンパオレ大統領
クーデターを起こして偉大な革命家と呼ばれていたトーマス・サンカラを暗殺し、現在の地位に就いたコンパオレ大統領。2005年11月、彼は1998年の選挙に続き圧倒的な支持を得て再選を果たした。人々はなぜ彼を支持するのか。
   ⇒今月の記事を読むOnline Reportへ

20 生活向上の立役者<NIJ>
地元に根付いたNGOの活動と、それによって変わるコミュニティーの生活と人々の意識。

22 世界のニュース <NIJとメルマガに一部掲載>
母親たちの最後のデモ行進(人権)/欧州連合とモロッコの怪しげな漁業協定(西サハラ)/ロレアルに買収されたボディショップ(企業動向)/フランスによる南太平洋核実験の影響(核兵器)/ほか

25 ワールドビーターズ
社会のインフォーマルな部分を通常の経済活動に組み入れて貧困層を救済する。このエルナンド・デ・ソトの考えは簡潔なものだが、世界中の政府、銀行家、援助団体をうならせた。だがそれでも、自由主義経済の影響から逃れられるものではなかった。

26 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

28 南の国からの一コマ
インド人写真家が撮った、在りし日のムンバイの時計屋。

29 デリーで考える
新しい地下鉄の開通に沸くデリー市民。地下鉄に乗ることを楽しむ人々の様子をUrvashi Butaliaが伝える。

30 エッセイ ―― 風刺画にまつわる衝突
デンマークの新聞から始まったムハンマドの風刺画問題。グローバルな文化に対応するために、私たちはそこから何を学ぶべきか。

32 ビッグバッドワールド
Polypが描く、人々の考えに作用する最新の特効薬とは。

33 社会を揺さぶる人々
「家にこもって何もせずに泣いてばかりいても、社会は何も変わらない」。アルゼンチンのディスコで起きた大惨事で弟を亡くしたDiego Rozengardtは、こう考えて政治活動を始めた。

34 読者の声

35 モーリシャスからの手紙
昨年の選挙で誕生した労働党政権は、人々の生活に影響を与えるさまざまな変化をもたらした。

36 世界の国のプロフィール ―― チリ <NIJ>


 

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NIジャパン No.77目次

(本文は日本語です)

 

 イントロダクション ― 現実の変化とイメージの再構築

2 バック・トゥー・ザ・フューチャー(NI p2-4の翻訳)

 玄関に近づいてくる彼女の姿が見えた。彼女はまだ私に気付いていない。そして柄にもなく不安げに見えるが、私の不安の方が大きかったことは間違いない。彼女が現れお互いに挨拶を交わしながら、私たちは再会までの10年間でどれほどの年輪がそれぞれの顔に刻まれたのかを無意識に探っていた。どちらがより老けたかは明らかだった。そう、それは私の方で、マリアムは変わっていなかった。なぜなのか?彼女はすでに48歳、この国の現在の平均寿命に達している。世界の最貧国の一つに住み、そこで自給自足の農業を営みながら暮らす彼女は、私が自分の人生で行ってきたよりも多くの肉体労働をこなし、8人の子どもを産み育ててきた。それなのにどうしてこうも若々しく見えるのだろうか。
 はっきり言って、この記事はマリアムに始まりマリアムに終わる。彼女がいなければ、今回の記事は生まれなかっただろう。
 1985年当時、漫画の『スーパーマン』風に言うなら、「駆出しリポーター」とでもいうべき立場だった私は、New Internationalistの下っ端編集者として仕事を覚えているところだった。若さが故に自信に満ちていた私は、アフリカの飢餓に関するドキュメンタリーフィルム――後に「Man Made Famine(人間が生み出した飢餓)」というタイトルで放送された――に出演して現実を語ってくれる女性の農民を探すように言われ、その頃まだ動乱期ではあったが、希望に満ちあふれた革命さなかの[訳注1]ブルキナファソを選んだ。
 撮影クルーが到着して私と合流し、最終的にはガーナ国境近くにあるブルキナファソ南東部サブテンガ村にたどり着いた。
 その村は深刻な状況にあった。雨が2カ月も遅れていたが、その到来の兆候すら見られなかった。雨をもたらしてくれそうな雲が空を覆った時、村人たちはすでに2度の種まきをしていたが、雲が恵みの雨を降らせることはなく、その種は容赦なく照りつける太陽でしぼんでしまった。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

9 最も知りたかったこと (NI p6-7の翻訳)

14 サブテンガ村の様子 (NI p5の翻訳)

16 妻4人に子ども19人 (NI p13の翻訳)

18 ブルキナファソ ― その事実 (NI p18-19からの翻訳)

21 村長と代理委員 (NI p18からの翻訳)

22 昔ながらの生活、変わる生活 (NI p8-9の翻訳)

25 生活向上の立役者 (NI p20-21の翻訳)

 私は、希望に満たされた気持ちでサブテンガから戻ってきた。しかしこの気持ちは、水や保健医療、教育やコミュニケーションといった分野における前向きな変化を目撃してきたからだけではない。それらの変化が、村の人々、すなわち草の根レベルにおける共同作業の結果起こったものだったからだ。
 「草の根レベルの参加Grassroots participation」という言葉は流行語の一つとなり、開発関連の文献のあちこちで使われるようになった。堅苦しい世界銀行の報告書から国連総会での演説、NGOの会報などでも目にすることがあるだろう。
 しかしそれはほとんどの場合、自分たちの力を手離す気などさらさら無いワシントンやブリュッセルの権力者たちが、地域の人々に対して行うリップサービスにすぎないと言っても過言ではない。
 一般的にいえば、援助がそれを本当に必要としている人々に届きやすいのは、地元の地域や人々が考えている必要な物事やその優先順位をよく知っている、地域に根ざした小規模な地元の団体を通してそれが行われる場合である。サブテンガとその周辺には、ガランゴに拠点を置いたこのような団体が少なくとも2団体活動する。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

30 コンタクトポインツ
今月のトピックをもっと深く知りたい、何か行動したいという人のための日本国内の情報源。

32 世界の国のプロフィール ―― チリ(NI p36の翻訳)

36 世界のニュース(NI p23からの翻訳)
欧州連合とモロッコの怪しげな漁業協定


 

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