2006年3月号

社会と政治に対する漫画の影響力
Cartoons & comics

 

 昨年9月にデンマークの新聞から端を発したイスラム教の予言者ムハンマドの風刺漫画問題。それは徐々にエスカレートし、さらに多くの風刺漫画が描かれさまざまな新聞に転載され、今年に入ってからは世界で暴力的な抗議行動が多く見られるようになった。人々は今なお、表現の自由、宗教への侮辱などを掲げてぶつかり合っている。漫画は、読み手に対してどのように影響を及ぼしているのだろうか?
 今月のNIは、漫画が持つ社会・政治的な媒体としての影響力を探る。それは、風刺漫画問題について直接的に取り上げるものではないが、この問題に対する新たな視点への気付きや論点整理へのヒントともなるだろう。また、世界中でNGOやコミュニティーの住民組織が採用している啓発・教育メディアとしての漫画についても取り上げる。

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● NI No.387 目次 ●


(本文は英語です)


*<NIJ>の表示がある記事は、NIジャパンに翻訳が掲載されています。


2 真剣でユーモラスなビジネス <NIJ>
漫画が人々を引き付ける理由と、これまで政治・社会に及ぼしてきた影響について、ポール・グラヴェットが語る。

4 視覚に訴える漫画
漫画は私たちにどんな影響をどう及ぼしているのか。

6 それに異議あり <NIJ>
作者の主張が凝縮されている一コマ漫画は、時事問題について議論するきっかけを与えてくれる。コルム・リーガンとア・フォン・レバウアーが選んだ漫画を見て、「腐敗」と「女性の地位と現状」について考えてみよう。

8 漫画の絵の約束事 <NIJ>
漫画は絵をメインにした媒体であるが、その絵の約束事は文化を越えて万国共通というわけではない。ボブ・リニーが、その約束事と視覚リテラシーの可能性について説明する。

10 コミック・パワー@国際協力
地域の問題の解決を図るNGOの新しいツール「草の根コミック」。漫画の分かりやすさに着目してこのツールの利用を広めているワールド・コミックスの代表に話を聞いた。

12 草の根コミックの作り方 <NIJ>
特別な道具が無くてもコミックは簡単に作れる。草の根活動の現場で応用できるコミックの作り方について。

13 コミック・ポスターを作ってみよう <NIJ>
地域の人々の注目を集め、しかも分かりやすい漫画を使ったポスターはどのように作ったらいいのか。インドのNGOスタッフ向けワークショップの様子を紹介する。

14 重いテーマを子どもたちに教えるコミック <NIJ>
扱いにくいものの、子どもたちにとって重要な問題をコミックにしてとりあげている英国ユニセフの試みとは。

16 キャンペーンとユーモア
ターゲットを小ばかにした笑いを誘う行動、辛らつなブラックジョークなど、ユーモアは社会・政治キャンペーンに有効な要素である。

18 ステレオタイプとは
漫画によくありがちなステレオタイプと、読み手が抱いているイメージについて。

20 狙われる漫画家たち
漫画家もその主張や表現によっては弾圧を受けたり時には命を狙われることもある。

  独裁政権下のビルマ(ミャンマー)の漫画家たちの現実
出版物を出す前に、当局が作者の経歴書の提出までもを求めてくる国、ビルマ。そこでは、印刷物だけでなく、電話から電子メールまで監視下に置かれ、表現の自由は無いに等しい。
  ⇒この記事の翻訳を読む(Online Reportへ)

22 2005年7月8日に <NIJ>
英国エジンバラで開かれたG8サミットの最終日、それはちょうどロンドン同時爆発事件の次の日だった。漫画家たちは何を考え、新聞にどんな漫画を寄せたのだろうか。

23 南にある現実 <NIJ>
タンザニア生まれでケニア在住の風刺漫画家ガド。彼の作品とその主張からはアフリカの現実が読み取れる。

24 世界のニュース<NIJ一部翻訳>
焼身自殺を図る若い女性たちの苦悩(アフガニスタン)/紙作りで学校支援(ガンビア)/先祖の土地をめぐって闘う先住民(コロンビア)/輸入チキンの侵略と養鶏業者の悲鳴(カメルーン)/スピーチマーク〜世界を読み解く言葉

27 ワールドビーターズ
タフな交渉者、野暮ったいポピュリスト、規律を重んじ英国びいき、偉大なるうぬぼれ屋、愛するものは権力・富・自分...。このような評判のあるフランスのニコラ・サルコジ内相。知識階級と社会主義左派に昔から価値を置くフランスにあって、彼のようなタイプが政治舞台に登場したのはなぜなのか。

28 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

30 エッセイ ―― 正義と権利
1997年の選挙で穏健派ハタミ師が勝利し、イランの人々は高揚感にひたっていた。しかしそれもとっくに消え去り、イランはいまだに保守派に支配されている。その理由をイムラン・シャフィが探る。

32 ビッグバッドワールド
米国の倫理は、やはりまだ進化の途上にあるのだろうか。

33 コチャバンバで考える

34 読者の声

35 モーリシャスからの手紙

36 世界の国のプロフィール ―― パキスタン <NIJ>


 

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NIジャパン リニューアル版完成!

A4 → A5サイズ
12ページ → 40ページ

読みやすく、翻訳量もアップ、印刷品質も向上して読
みやすくなりました。この機会にぜひお試しください。

NIジャパン No.75 目次

(本文は日本語です)

 

 イントロダクション ― コミュニケーション媒体としての漫画

2 真剣でユーモラスなビジネス(NI p2-3の翻訳)
漫画が人々を引き付ける理由と、これまで政治・社会に及ぼしてきた影響について、ポール・グラヴェットが語る。

 「フリッツ・ザ・キャット」の作者であり、またアンダーグラウンドコミックス(アングラ・コミックス)運動でもよく知られたロバート・クラムは、かつてこんな冗談をとばした。「いいかい君たち、それは紙の上に描かれた線の集まりすぎないんだよ!」
 新聞や子ども向け雑誌で、時には単純に、またある時は乱雑に描かれることさえある漫画やコミック[訳注1]。それは一時的に楽しみやスリルを与えてくれ、簡単に読めるが忘れてしまうのも早い。昨日の新聞や捨ててしまった雑誌にどんな漫画が掲載されていたのか覚えていない。そんなはかなさを感じさせる漫画だが、情報や考えを広めるためにイメージを手っ取り早くつかんだり心に刻み込んだりすることに関して非常に有効なのは周知のことだ。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

7 漫画の絵の約束事(NI p8-9の翻訳)
漫画は絵をメインにした媒体であるが、その絵の約束事は文化を越えて万国共通というわけではない。ボブ・リニーが、その約束事と視覚リテラシーの可能性について説明する。

12 それに異議あり(NI p6-7の翻訳)
作者の主張が凝縮されている一コマ漫画は、時事問題について議論するきっかけを与えてくれる。コルム・リーガンとア・フォン・レバウアーが選んだ漫画を見て、「腐敗」と「女性の地位と現状」について考えてみよう。

17 重いテーマを子どもたちに教えるコミック(NI p14から一部翻訳)
扱いにくいものの、子どもたちにとって重要な問題をコミックにしてとりあげている英国ユニセフの試みとは。

18 草の根コミックの作り方(NI p12の翻訳)
アフリカでは、暴力的な方法で次々とスクォッターの住居が取り壊されている。さまざまな理由をつけて力ずくで問題を解決しようとするアフリカの国々についてAndrew Meldrumが報告する。

草の根コミックの最大の強みは、なんと言っても地域のトピックを扱うことだろう。それは、地域の活動家が地域で配布するために作るものなのだ。この点は草の根コミックの有効性の根幹をなしている。人々は、地域の特定の問題に対して、他の人がどのように考えているのかを絶えず知りたがっているものだ。また草の根コミックは、ハイテクを使わず(コピーだけでも対応できる)、安く、手早く作ることができる。ではそのやり方をいくつか見てみよう。

・・・・・・ 続きはNIジャパン誌上でご覧ください

20 コミック・ポスターを作ってみよう(NI p13の翻訳)
地域の人々の注目を集め、しかも分かりやすい漫画を使ったポスターはどのように作ったらいいのか。インドのNGOスタッフ向けワークショップの様子を紹介する。

23 2005年7月8日に(NI p22の翻訳)
英国エジンバラで開かれたG8サミットの最終日、それはちょうどロンドン同時爆発事件の次の日だった。漫画家たちは何を考え、新聞にどんな漫画を寄せたのだろうか。

26 南にある現実(NI p23の翻訳)
タンザニア生まれでケニア在住の風刺漫画家ガド。彼の作品とその主張からはアフリカの現実が読み取れる。

29 コンタクトポインツ
財団法人 ユネスコ・アジア文化センター/社団法人 日本漫画家協会/日本マンガ学会/ほか、イベント情報や参考書籍の情報など

32 世界の国のプロフィール ―― パキスタン(NI p36の翻訳)

36 世界のニュース(NI p24-26から一部翻訳)
紙作りで学校支援(ガンビア)/スピーチマーク〜世界を読み解く言葉


 

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