2005年11月号

南の国々の障がい者の現実
Disability in the Majority World

 

平等な権利を手に入れるために闘うマジョリティー・ワールド(世界の大多数が暮らす南の国々のことを指す)の障がいを持った人々は、しばしばその厳しい経済の現実に直面する。政府は資金不足を理由に、人口の10%あまりを占める障がい者の適切な社会参加を拒む。しかし、克服すべき問題はそれだけではない。根強い偏見、無知、無関心は、しばしば障がいを持った人々を社会の外で途方に暮れさせる。障がい者の組織が力をつけ、組織同士の結び付きが広がりはじめるにつれ、変革への勢いが高まりはじめている。今月は、障がいを持った人々のさまざまな背景を紹介し、幅広い意見を取り上げる。

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● NI No.384 目次 ●


(本文は英語です)

2 哀れみなんか、たくさんだ!
マジョリティー・ワールドの障がい者たちは、平等な権利を求めている。しかし、その道のりはまだまだ遠い。
by Dinyar Godrej

7 悪夢から抜け出せるか
障がい者の、特に女性には、過酷な差別と偏見、それに伴う暴力までが待ち受けている。ジンバブエのGladys Charowaが体験を語る。

10 松葉づえと共に生きる
多くの困難に挫折しながらも、その時々で自分の決意を忘れずに進む。そうやって何とか道を切り開いてきたバングラデシュのMosharraf Hossainの体験について。

11 多方面から働きかけろ
門前払いだった行政にねばり強くかけあい、一般市民からの支援もとりつけ、市中の縁石に傾斜をつけさせることに成功した運動について、Tomas Hernandezがマナグア(ニカラグア)から報告する。

12 南の国々の障がい者 ― その事実
  ⇒今月のOnline Report

14 精神障がい者と周囲の対応
精神障がいに最初から理解を示す人はそう多くはない。村落では特にそれが顕著で、しかも適切なケアと治療も難しい。タンザニアのPili AkiliとスリランカのAmarakoon Disanayakaの例を見てみよう。

16 人生は毎日が勉強
村でただ1人の盲目の教師、Latha Janet。普通の子どもたちと一緒に教育を受け、多くの人々に支えられながら成長してきた彼女は、豊かな経験に根ざした教育を行っている。インドからの報告。

18 あふれ出る可能性
きちんとした教育を受ければ、子どもたちの可能性はやがて開花するだろう。その若い芽の様子を撮った。

19 苦闘を強いられている障がい者
ウガンダ政府は、障がい者の割合が世界で最も高い政府である。しかし、その実態は……。
by Joseph Walugembe and Julia Peckett

20 積極的に生きる
女性の外見が特に重視されるマッチョなコロンビア社会では、障がい者の女性は二重の厳しい差別に耐えなければならない。しかしBeatriz Satizabalは、積極的に自分らしく考えて行動することで、自分の殻を破り、周りにも影響を及ぼすことができると語る。

 

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22 世界のニュース
従業員たちがホテルオーナー(アルゼンチン)/国内避難民の苦悩(チェチェン)/イラン発、オイルユーロへのシフトとドルの危機/ネスレがフェアトレード!?/他

25 ワールドビーターズ
タイのタクシン・シナワット首相にとって、タイの国を治めることは、自分の家庭を面倒見るのこととさほど変わらないようだ。つまり彼は、一家の主として強大な力を振るうのだ。

26 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

28 南からの写真
なぜかコカ・コーラをいらだたせた写真。
by Sharad Haksar(インド)

29 デリーから考える
日本で見た非常に細かいごみの分別収集は、インドとは大幅に異なるものだった。しかしその根底には、ライフスタイルという共通項も見えてくる。
by Urvashi Butalia

30 エッセイ―北カスピ海の将来
カザフスタンの新しい石油生産地域にうずまく欲望と不安と期待について。
by Horatio Morpurgo

32 ビッグバッドワールド
ハリケーン・コンドリーザに気をつけろ。
by Polyp

33 波風を立てろ
公民権から反戦まで、草の根の運動家ダム・スミスは、顧みられることのない弱者の声を代弁してきた。そして現在、彼は自分自身のがんと闘いながら、米国の医療保険制度の不備にも立ち向かっている。

34 読者からの手紙

36 世界の国のプロフィール ―― モロッコ

 

 

 

● NI-Japan No.72 目次 ●

(本文は日本語と一部英語です)

 

  

1 哀れみなんか、たくさんだ!(NI p2-5の翻訳)

結婚式を目前に控えたナイロビ(ケニア)のサミュエル・カブエは、かつて受けた恩を忘れることはなかった。幼い頃、自転車にひかれた際に、助けの手を差し伸べてくれた男性がいた。彼は、その場から逃げようとする人物を捕まえて、サミュエルを母のところまで送ってくれた。サミュエルはその後、その男性の本屋を訪ねるようになった。最初は自分一人で行っていたが、後に目が見えなくなり始めてからは付き添いの人と一緒に行くようになった。

そして今サミュエルは、その男性の前に式の招待状を手にして立っている。「僕は、結婚を目前にした人なら誰もがなるように有頂天で招待状を渡しました。しかし彼の反応には驚きました。彼はしばらく黙っていたかと思うと、『どうしてわざわざ人生をさらに困難なものにしようとするんだい? 君はすでに目が見えないじゃないか。結婚という重荷に耐えられるのかい?』と言ったのです」

・・・・・・ 続きはNI-Japan誌面でご覧ください


6 Reportimg from Japan
*私のために生きたい〜日本で幸せな障がい者になるために
・障がい者の女性として受けてきた二重の差別について、そしてその差別を克服するために携わってきた運動について安積遊歩氏に聞いた。

*全国自立生活センター協議会(JIL)とパキスタンのマイルストーン・ライフ自立生活センター〜国境を超えたパートナーシップ
・ライフ自立生活センター立ち上げの経緯とその活動について。

10 Contact Points
*日本国内の障がい者団体の情報など

11 Information
*次号のご案内、NI読解講座の報告、編集後記など

12 世界の国のプロフィール − モロッコ(NI本誌p36の翻訳)

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