2005年8月号

非暴力の実践
The Challenge to Violence

 

内戦や武力衝突が起きた場合、通常は政府、軍隊、警察が対応し、一般市民が何かの役に立てるなどとは考えないだろう。結局、非武装の市民が武器の前に立ちはだかって流血を防ぐなどということはとうてい起こりそうもない。しかしそれと同じようなことが、人間の尊厳、文化、ユーモアや、特に勇気(国や人間の間に起こる争いを防ごうという勇気)を持った何百万人という一般の人々によって実践されている。人々の非暴力の活動は、すでに紛争を解決する強力な手段であり、通常の戦闘やゲリラ戦よりも役立つ方法だと主張する人々もいる。今月のNIは、非暴力の効果を検証しながら、暴力が果たして必要なものなのかどうかを検証する。

 


● NI No.381 目次 ●


(本文は英語です)

2 読者からの手紙

4 南からの写真
ニューデリーでコーランを勉強する少年。
by Gautam Narang

5 南の視点
グローバル化に脅かされる自国の文化を守ることと、極右のナショナリズムとの境界線はどこにあるのか。
by Ike Oguine

6 世界のニュース
モロッコの西サハラ占領/中央アジアで女性の地位が悪化/文化の多様性に関して取り組むユネスコ/他
PLUS:ビッグバッドワールド ― LIVE8が示した、億万長者から見た公正な経済。

9 暴力にどう立ち向かうのか
暴力を用いなくても良い結果が得られるのに、なぜ非暴力は広まらないのか。スリランカを例に考えてみる。
by Chris Richards

12 ピープルパワー
最小限の犠牲で独裁者を追い出した、人権の勝利の豊かな歴史。

14 ガンジーからの手紙
今日の世界情勢について、ガンジーだったらどんな見方をするだろうか。
by Anthony Kelly & Jason MacLeod

16 イラクの平和を妨げるもの
非暴力のチャンスをつぶし、イラクの平和を妨げる原因は、国際社会と占領国の政策にあった。
by Stephen Zunes

18 暴力的な世界 ― その事実
  ⇒今月のOnline Report

20 誰の視点で語るのか
ブルンジのフツ民族とツチ民族の関係改善に一役買った新しい報道手法について。
by Dylan Mathews

21 軍縮よりも世界の軍隊の一斉廃止を
コスタリカのオスカル・アリアス・サンチェス元大統領が、軍隊のない世界について語る。

22 銃の回収とマッチョと教会
銃の回収をうまく進めるため、ブラジルのリオデジャネイロで行われている心理面での取り組み。
by Sholto Macpherson

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24 イラクに平和をもたらす行動
イラクにいなくても私たちにできることがある。間接的にイラクを助ける7つの方法。
by Jo Wilding

25 暴力に魅せられる若者とボクシング
暴力的な若者のエネルギーを発散させるボクシングで、彼らにどんな変化が起きたのか。
by Mayra Juca

26 これからの非暴力活動
非暴力ワーカーは世界で実績を上げているが、まだまだ課題は多く、その人数は少ない。今後の非暴力の役割とその方向性をスリランカの現実から探る。
by Chris Richards

28 アクション
武器取引のコントロールから非暴力活動への参加まで、行動を起こすための情報源。

29 ワールドビーターズ
数年前に日本でも出版された『レクサスとオリーブの木』で、グローバル化の利点ばかりを並び立てたトーマス・フリードマン氏。残念なことに、彼の新しい著書も相変わらずグローバル化の問題点にきちんと向き合っていなかった。

30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

32 NIクロスワードパズル
100回記念版

33 波風を立てろ
ベネズエラの女性開発銀行(Banmujer)のノラ・カスタネダ頭取へのインタビュー。

34 エッセイ―世界で一番天国に近い鉄道
2007年の開通を目指し、中国青海省からチベットへの約780キロの鉄道建設が進む。中国当局は、標高4,500メートル以上を走る鉄道はチベットに恩恵をもたらすと言うが、中国の影響力増大は免れない。
by Erling Hoh

36 世界の国のプロフィール ―― ガンビア

 

 

 

● NI-Japan No.69 目次 ●

(本文は日本語と一部英語です)

 

    

1 暴力にどう立ち向かうのか(NI p9-11の翻訳)

車に乗っているあなたは、ギャングに取り囲まれてしまった。その数20〜30人はいるだろうか。そんなときにはどう行動したら良いのか。ギャングは窓や屋根をたたいている。酔っている者もいるようだ。何かに怒っている。どうやらあなたに対して怒りを抱いているようだ。こうなっては自分の身の安全を図るしかない。すべてを置き去りにして逃げ出すしかない。

ただ、あなたが平和維持の活動家で、強い信念を持っていれば話は別だ。

窓を開けてギャングに話しかける。あなたが彼らの重要な計画を妨げ台無しにしたと彼らは言う。スパイだろうとも言いだした。彼らは聞く耳を持たない。中には、服のふくらみからナイフか何かを隠し持っているように見える者もいる。彼らは「やっちまえ」と叫びはじめた。そんな危険な状況にこれ以上とどまる理由はない。

ただ、もしもその場にとどまって彼らと向き合えば、状況を打開して彼らの暴力を鎮めることができると感じたり、あるいは、あなたが逃げることが彼らの怒りをより強めてしまうと考えたりするならまた話は別だ。

ピータース・ニワンダとアティフ・ハミードはこのように状況を分析し、車から降りてその一団と話し合おうと決めた。彼らは大人数にあっという間に取り囲まれた。けがをするどころか、殺されるかもしれない緊迫した状況だった。

・・・・・・ 続きはNI-Japan誌面でご覧ください


7 Reportimg from Japan
*非暴力と日本 
  -「日本のガンジー」:阿波根昌鴻
  -非暴力と仏教
  -非暴力と女性:WEN-DO
               by ケイト・ストロネル(NI-Japan)

10 Contact Points
*阿波根昌鴻のビデオ、WEN-DOセミナー、非暴力平和隊・日本 (Nonviolent Peaceforce - Japan)について

11 Information
*次号のご案内、NIを教材にした英会話クラス開講、編集後記など

12 世界の国のプロフィール − ガンビア(NI本誌p36の翻訳)

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