2005年5月号   エコシステム Ecosystems
 

 私たちは、にわかには信じがたい速さで地球環境に手を加えている。その結果、恐竜の絶滅以来と言っていいほどの激しさで、生物種が今日地球上からその姿を消している。それにもかかわらず、誰もその危機的な状況を気にかける様子もなく、日々忙しく暮らしている。
 さんご礁など生態系の多くは、もう後戻りできない状況に追いつめられ、この地球はさまざまな形で崩壊のサインを送っている。決定的な時期は突然やってくるのではなく、徐々に近づいてくるものだ。しかし、まだチャンスは残されている。
 今月は、世界でもトップクラスの写真家によるイメージを通して、今すぐに環境のために何をしなければならないかを考る。そしてまた、そのイメージを通して、私たちの住む地球の美しさと多様性を再認識しよう。

 


● NI No.378 目次 ●


(本文は英語です)

 

 

2 読者からの手紙

4 南からの写真
洪水で流されるボートを助ける。
by Swapan Nayak (インド)

5 南の視点
ボブ・ゲドルフやボノから、ゴードン・ブラウンからビル・ゲイツまで、アフリカ大陸が抱える苦悩について独断的な見方が洪水のようにあふれている。これに対してアフリカの人々はどう感じているのだろうか。
by Ike Oguine

6 世界のニュース
気候変動に揺さぶられる東アフリカの民族/シリアの人権と刑事裁判/イラク派遣米軍兵士リクルートの事情/他

⇒今月のOnline Reportは「気候変動に揺さぶられる東アフリカの民族」です

9 失われる自然
国連主導で世界の1,360人の専門家によって実施された「ミレニアム・エコシステム・アセスメント」が投げかける深刻なメッセージ。

12 生命
シラサギ、アマガエル、移民の家族、都市。地球の歴史上6回目にして最大の絶滅劇がなぜ今、幕を開けているのか。

15 生命 ― その事実

16 大気
砂漠の嵐、飛行機での旅行、工場。私たちが破滅へ向かっていることは、大気の状態によって裏付けられるだろう。

19 大気 ― その事実

20 水
白化したサンゴ、放置された船、湿地の減少、沈みゆく島。私たちの健康、天候、戦争に、水はどう関係しているのか。

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22 水 ― その事実

24 大地
モンタナの単一栽培から中国のゴビ砂漠まで、私たちの無謀な活動が大地の薄い表土を削り取っている。

26 大地 ― その事実

27 変革を
各国政府への提言と活動団体の情報。

29 ワールドビーターズ
裸の尻を見せるという侮辱行為を国民から受ける最後の絶対君主、スワジランドのムスワティ3世。

30 ミクスト・メディア
本・映画・音楽の紹介

32 ビッグバッドワールド
道徳に反した偉大な言い訳―その4: 奴隷
by Polyp

33 波風を立てろ
ネット上で政府に異議を唱える人々への取り締りが行われ、イランのブロガー[ブログを書く人]たちが投獄されている。イランブログ作家協会のジェイ・バット氏の反撃とは。

34 エッセイ―飢餓に襲われる東チモール
自由と独立に対して高まった望みがすでにしぼんでしまった東チモール。外国のコンサルタントや国際通貨基金(IMF)の圧力により、貧困層が飢餓状態に追い込まれている。

36 世界の国のプロフィール
             ―― ヨルダン

 

 

 

● NI-Japan No.66 目次 ●

(本文は日本語と一部英語です)

 

    

1 失われる自然(NI p9-11の翻訳)

 今回のキーノートは、いつものようなNIの記事ではなく、ミレニアム・エコシステム・アセスメント(MA)の序文を掲載した。MAとは、2000年にコフィー・アナン国連事務総長が提唱し、世界中から1,360人以上の専門家がかかわったプロジェクトで、2005年3月30日に評価報告書が公表された。すさまじい環境悪化の実態が描かれたその報告書は、依然として環境問題に取り組もうとしない政治家たちに対する緊急警告であり、今まさに人類が瀬戸際に立たされていることを示している。
    ・・・・・・ 続きはNI-Japan誌面でご覧ください

2 地球の現状と多様性を映し出す写真のキャプション (NI p9-28の翻訳)

生命   【森林>マレーシア、サバ州】
生物の多様性という観点から言えば、熱帯雨林は最も重要な生態系である。熱帯雨林は地球の表面積の6%を覆っているにすぎないが、そこには地球上の生物種の半分以上が生息し、はっきり確認されていない生物も多い。

大気  【住居の上を飛ぶ飛行機>香港】
1999年に気候変動に関する政府間パネル(IPCC)が発表した報告により、世界の温暖化ガス排出量の3.5%が航空機によるものだということが明らかになった。航空機の飛行は現在最も増加している排出原因の一つだが、その技術的な解決策は見えていない。 

水  【アラルスク湾の船の墓場>カザフスタン】
アラル海のアラルスク湾にある干上がった浜に打ち上げられた船。1964年、「ホワイトゴールド」と呼ばれていた中央アジアの綿花の栽培のために、アラル海に流れ込んでいた河川の水はくみ上げられて枯れてしまった。現在、アラル海の湖面は100キロメートル以上後退し、今後何世代にもわたって深刻な健康被害を及ぼすような汚染を残した。

大地  【大草原地帯の小麦農場>米国モンタナ州】
高度に機械化された単一栽培は、米国における土壌流失の主な原因となっている。米国が20世紀に失った表土の再生には、およそ千年もの年月がかかる。

    ・・・・・・ 続きはNI-Japan誌面でご覧ください

7 Reportimg from Japan
*私たちの自然はどうなっているのか〜身近なところから考えてみよう  (NI-Japan 諸 英樹)

  ・紙を通して考える、日本の森と世界の森
  ・国立公園と国定公園で自然は安心?

10 Contact Points
*自然について考えるためのイベントやリソース

11 Information
・次号のご案内、編集後記など

12 世界の国のプロフィール − ヨルダン(NI本誌p36の翻訳)

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